【出産準備】妊娠初期 妊娠3か月(8〜11週)の気をつけること・やっておくこと

kohadahiroko2021

つわりが本格化する時期で、つらい思いをされている方も多いと思います

この時期に産婦人科に行くと、エコーで赤ちゃんの可愛い手足も見えて

お腹に命が宿った実感が出てきますね

  • つわりがひどくて入院する妊婦さんがいるらしい
  • 生もの食べちゃダメなんだよね
  • 風邪とか病気をもらわないように注意しなきゃ
  • 出産する病院はどこにしようかな

など、具体的な心配や悩みが増えてくると思います

この記事では妊娠3か月の備えについて説明します

体の変化

頻尿・便秘

ホルモン状態が変わったり子宮が膀胱や直腸を刺激するため、頻尿や便秘になります

まだ赤ちゃんは小さくお腹もそんなに出てないのに、便秘は頑固で、担当の先生に便秘薬を処方していただきました

頻尿についてはこまめにトイレに行って対応していました

便秘や頻尿は長い付き合いになるので、無理せず担当の先生に相談してください

つわり

つわりが本格化します。つわりの症状は大きく分けると

  • 【においづわり】 においに敏感になる
  • 【眠りづわり】 とにかく眠い、体がだるい
  • 【吐きづわり】 食欲がない、すぐに吐いてしまう
  • 【食べづわり】 お腹がすくと気持ち悪い

と言われています。対処法は、

  • 【においづわり】→ 苦手なにおいの食べものは避ける、換気をする
  • 【眠りづわり】→ できるだけ眠る、横になる
  • 【吐きづわり】→ 水分だけは補給する、食べたい時に食べられるものを食べる
  • 【食べづわり】→ すぐ食べられるものを用意する

とされています

つらい期間ではありますが、妊娠15週ごろに落ち着くと言われているので、安静にして水分補給を心がけて乗り切りましょう

ただし重いつわりで入院が必要になる方もいらっしゃいます

  • つわりがひどく体重減少、脱水、電解質異常(ミネラルバランス異常)を起こすものは妊娠悪阻(にんしんおそ)と言われ、全妊婦さんの0.5〜2%で起こるとされています
  • 入院し安静、水分とビタミンの点滴で脱水の治療をします
  • (日本産婦人科学会ガイドライン2020)より

入院になってしまった場合については、次の項目で説明します

もしも妊娠悪阻(ひどいつわり)で入院した場合

もしも入院になった場合には、入院費やお給料が減ることなど心配になりますね

入院になった時にはまずこれを確認です

ポイント
  1. 傷病手当金 → 勤務先に確認
  2. 高額療養費制度
  3. 付加給付 →勤務先に確認、大手企業の健康保険組合加入の方

傷病手当金は生活保障のための制度、高額療養費と付加給付は医療費負担を減らすための制度です

一つずつ見ていきましょう

傷病手当金

傷病手当金は休業中に被保険者とその家族の生活を保障するための制度です

  • 病気やケガで連続して3日間休んだ後、4日目から最長1年半支給
  • おおむね日給の3分の2×(連続して休んだ日数−3日)で計算 注)
  • 勤務先に報告 → 申請書を手に入れる → 勤務先の担当窓口に提出
  • 詳しくはこちらを確認 →(全国健康保険協会)

注)正確な1日当たりの金額の計算です:

支給開始日の以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額÷30日×(2/3)

(支給開始日とは、一番最初に傷病手当金が支給された日のことです。)

例えば、標準報酬月額24万で5日間休業すると

1日当たり24万÷30日×(2/3)=5333円が、最初の3日間をのぞいて2日間支給されるので、5333円×2日間=10667円支給されます

高額療養費制度

高額療養費制度とは同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、自己負担限度額を超えた分が、あとで払い戻される制度です

上限額は年齢・所得で異なりますが、年齢は70歳以上かどうかで線引きされているので、ここでは所得ごとにいくらになるか説明します ひと月の上限額は(厚生労働省より)

  • 年収約1160万円〜 252,600円+(医療費ー842,000)×1%
  • 年収約770〜1160万円 167,400円+(医療費ー558,000)×1%
  • 年収約370〜770万円 80,100円+(医療費ー267,000)×1%
  • 年収〜約370万円 57,600円
  • 住民税非課税者 35,400円

払い戻しに必要な手続きがないか職場に確認しましょう

入院時の食事代や差額ベッド代には適用されず、完全に自己負担になります

付加給付

コハダヒロ子
コハダヒロ子

ものすごく心強い制度です

付加給付は大手企業などの健康保険組合に加入されている方のみですが、高額療養費制度による払い戻しに、さらに上乗せして独自に費用を払い戻す制度です

自己負担上限金額は各保険組合によって異なりますが、20,000〜30,000円のことが多いようです。会社から支給される福利厚生ハンドブックに記載されています

例えば自己負担上限金額が25,000円の場合は、ひと月の医療費が25,000円を超えることはありません

払い戻しに必要な手続きがないか職場に確認しましょう

コハダヒロ子
コハダヒロ子

付加給付は一部負担金払戻金・療養費付加金 という呼び名で取り扱われている組合もあります

葉酸をとる

まだの方は、早めに葉酸の摂取をこころがけましょう

葉酸はビタミンB群の一種で

上記が報告されています

  • 妊娠初期に葉酸が足りないと、神経の発達に関係する先天異常(二分脊椎症、無脳症など)をおこす可能性が高くなります
  • 妊娠初期に葉酸のサプリメントを摂取すると、二分脊椎症、無脳症などのリスクが下がります
  • 取りすぎると別の健康被害が起こる可能性があるため、適量を守ってください
  • (厚生労働省:妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針)より

葉酸のサプリメントで先天異常のリスクを下げると言われているので、適正量を守って、葉酸のサプリメントを摂取してください

感染症の対策

妊娠中に感染症にかかると、 妊娠や胎児に影響を及ぼすことがあります

避けたい感染症と対策について説明します

風しん

妊娠中に風しんにかかるとどうなるか?

風しんへの免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが生まれることがあります。

妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%とされています

風しんはどうやって予防するの?

妊娠中の女性は風しんの予防接種が受けられないため、外出をする際にはできる限り人混みを避けて、風しんにかからないように注意してください。

妊婦さんの同居家族の方の予防も大切です。予防接種が最も有効な予防方法です。人ごみは避けるようにしましょう

妊婦健診で抗体価が低い場合には

人ごみをさけるなど、風しんに感染しないよう注意してください。

家族のかたは、風しんにかかったことがなく、2回の予防接種歴がない場合は、風しんの免疫を確認するための抗体検査を受けてください。もし抗体が低ければ、予防接種を検討してください

(厚生労働省)より

風疹以外の感染症

トキソプラズマ

  • 母子感染で先天性トキソプラズマ症を起こす可能性があります
  • 猫の排泄物処理や土いじりには手袋をつけてください
  • 肉は加熱する生野菜は十分に洗うなどの対策が必要です

リステリア

  • 赤ちゃんに髄膜炎や肺炎が発症することがあります
  • 生もの、生野菜に気をつけましょう

サイトメガロウィルス

  • 難聴、運動障害、知能障害を起こすことがあります
  • 尿やよだれから感染することがあるので、上の子がいる場合や、子供の多い環境で仕事をする人は特に気をつけましょう

(日本産婦人科学会 Human+)より

出産する病院を選ぶ

厚生労働科学研究費補助金事業により「妊娠リスク自己評価表」が発表されています

富山県ホームページには分かりやすくのせてあるので、点数を確認して、安全に出産する病院選びの参考にしてください

こちらから確認 →【妊娠リスクスコア自己採点表 富山県HPより 】

里帰りするか考える

里帰りのメリットは

メリット
  • 安心して出産できる
  • 産後にゆっくり休める
  • 慣れない育児も経験者(実家の親御さん)が一緒にやってくれる

里帰りのデメリットは

デメリット
  • パートナーの育児参加が遅れる
  • 病院を転院しないといけない
  • 実家と生活リズムがずれる場合がある

などがありますが、

分娩予約をする必要があるので、里帰り出産するかしないかは早めに検討しましょう

私は一人目を里帰り出産しましたが、

分娩予約をしたところは26週までに受診が必要でした

また新型コロナウィルスの流行で、”里帰りし2週間以上経過して問題なければ受診ができる”などの制限がある場合もあります

コハダヒロ子
コハダヒロ子

里帰りは体も休めて育児相談もできて良かったです

ただ里帰り前に何かあったら、どこに入院するのかなど心配はありました

パートナーにして欲しかったこと

この時期にパートナーにして欲しかったことは↓

  • つわりがつらく、安静にしたいです
  • 家事のスキルアップをして欲しいです
  • 妊婦さんの食べれるものを用意してあげてください
  • 妊婦さんに風疹の抗体がない場合には、パートナーは風疹抗体の検査を受けてください
  • 人混みは避けて、感染症の予防をしましょう

どうぞよろしくお願いします

まとめ

  • つわりが本格化します
  • まだの方は葉酸の摂取をこころがけましょう
  • 感染症の対策をしましょう
  • リスクに合わせて出産する病院を決めましょう
  • 里帰りをするかどうか早めに検討しておくとよいです

やることが増えてきますが、ひきつづきお体を大切になさってください

ABOUT ME
小波田(コハダ)ヒロ子
小波田(コハダ)ヒロ子
ワーキングマザー
2児の母です。
2度目の出産時に、"経験者だから大丈夫” と思っていたら、色んなことを忘れていました。出産準備や出産直後までの忘れていたこと、調べ直したこと、手間取ったことを中心につづっています。
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